戴秉信氏など中国人強制労働者の遺族代表7人が14日、弁護士に付き添われて三菱マテリアルの上海事務所を訪れ、謝罪と1人あたり10万元の謝罪金を求める要望書を手渡した。同社の社員は要望書を本社の関係部門に渡すとしている。
三菱マテリアルの社員2人は入り口で遺族代表を迎えたが、社内に通して話し合うことはなかった。そのうちの1人、日本人男性社員は接客を担当するだけでそのほかの権利がないため、書類を受け取ることも考えを述べることもできないと何度も強調した。
遺族代表と弁護士の幾度にもわたる求めにより、社員は要望書を受け取ったが、「代わりに東京の弁護士に渡すだけで、会社が受け取ったことを意味するわけではない」と強調した。
今回三菱マテリアルを訪れた中国人強制労働者の遺族代表7人は、第二次世界大戦中国人労働者三菱被害者合同懇親会、第二次世界大戦中国人労働者連合会三菱労働者分会、第二次世界大戦中国人労働者長崎三島(高島、端島、崎戸)被害者懇親会、山東省三菱被害者懇親会、中国人捕虜日本連行労働者懇親会河北三菱分会の5団体の代表。