安倍氏は二度目の首相就任で中日関係の不確実性を極限まで高め、彼個人が両国関係に与える傷は小泉純一郎元首相を上回るだろうと環球時報の社説は14日、指摘した。内容の一部は次の通り。
小泉氏のマイナスの行動は相対的に単一だった。彼は繰り返し靖国神社を参拝し、外交面で中国と対立した。ただ、経済協力は影響を受けることなく、貿易は著しく伸び、相互の反感は歴史的な面にとどまった。小泉氏は領土問題で揚げ足を取ることはなく、両国の戦略的な警戒と防備は強調されなかった。そのため安倍氏が06年に小泉氏に引き継いで首相に就任後、中国への「氷を砕く旅」がわりと容易だった。
安倍氏が首相再任後、釣魚島をめぐる衝突の波紋を中日関係全体に広げた。彼は中日の戦略的対立の「定型者」となる可能性が高い。
外からみると、安倍氏は根本から日本の発展の方向を変えつつある。第一に彼は日本社会の歴史認識を徹底的に変えようとしている。第二に憲法改正によって日本の戦後の平和的発展の道を大きく変えようとしている。第三にこの2点を下地として東アジアの戦後の秩序に挑戦し、戦後60年とまったく異なる地政学的役割を模索している。第四は安倍氏の経済政策は短期的で自分勝手で、量的緩和政策は日本を経済的に無責任な国にしようとしている。