橋下氏が突然持ち出したいわゆる「慰安婦必要論」はやはり選挙を念頭に置いているとの見方がある。参院選を前に橋下氏と石原氏が共同代表を務める日本維新の会の支持率は足踏みしている。橋下氏はわざと論議のある話題で有権者の興味をひきつけ、支持率アップを図ろうとしている。でなければ石原氏も焦って橋下氏を後押しするはずがない。
日本の政治にはかなり失望する。安倍首相は参院選のために憲法改正をめぐる議題を操作し、橋下氏は選挙のために慰安婦問題で放言を吐く。日本の政治家は個人の利益のため、党の利益のためなら国の長期的利益をまったく顧みない。閉口するのは、どんなに保守的で極端な政治家でも日本の政界では生き残れることだ。一部の有権者は不景気で仕事がなく、給料が減り、さらに解雇されるなどして、政治に対して真剣で厳粛な姿勢ではなく、ほらやきれい事、痛快な発言にいとも簡単に票を投じ、パフォーマンス上手な政治家を好む。日本の政治のこうした奇病は根絶しなければ、今後どんな奇妙な現象が出てくるかわからない。(文・厳聖禾)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月16日