日米の政府関係者によると、釣魚島問題により中日関係が悪化しており、中国は日米による離島奪還訓練に反対している。習近平国家主席は7日にオバマ大統領との首脳会談を予定しているが、日米は折衝後に「訓練は日米同盟にとって必要」と判断し、合同演習を実施し、計画に基づきメディアに公開することを決定した。
時事通信社は4日、「同演習は10日から26日にかけて実施される。自衛隊は陸海空軍の1000人以上の隊員を動員する」と伝えた。そのうち海上自衛隊はひゅうが型ヘリ空母などの主力艦艇を、陸上自衛隊は離島の特殊戦に特化した部隊を派遣する。小野寺防衛相は、「これは自衛隊の能力の引き上げ、日米の実戦能力の強化を目的とする訓練だ」と述べた。
中日の釣魚島問題のエスカレートに伴い、自衛隊は離島奪還に的を絞った訓練を加速している。日米は2012年9月、グアム島で離島奪還訓練を実施した。自衛隊と米海兵隊は今年1月23日、米西海岸で「アイアンフィスト(鉄拳)」と呼ばれる演習を実施し、自衛隊からは280人の隊員が参加した。同演習では、米海兵隊がオスプレイを使い自衛隊員と戦車を離島に上陸させ、さらに上陸した自衛隊が米軍のミサイルと戦闘機に島の「敵」を攻撃するよう指示を出した。日本経済新聞は4日、「日米は昨年11月に沖縄近海での合同訓練を実施した際に、中国の懸念に配慮し、実施前に離島奪還訓練を中止した。自衛隊は現在、再び米軍と関連する演習を実施している。防衛省の関係者は、中国が反対しても中止しないと明言した」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月5日