日本海洋大国の道②科学研究の支援

日本海洋大国の道②科学研究の支援。

タグ: 日本 海洋大国 海洋開発 イノベーション

発信時間: 2013-06-18 10:50:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

技術イノーべション 科学研究の支援

陸地と比べ、海洋の開発利用は科学研究の支援と技術イノベーションがより重要になる。長年の取り組みを経て、日本は海洋環境調査技術、海洋再生エネルギー実験研究、海洋生物資源開発プロジェクト技術、海水資源利用技術、海洋鉱産物資源調査・開発技術などの分野で、世界が注目する科学研究成果を獲得し、世界が公認する海洋科学技術強国になった。この過程において特に注目すべきことは、日本政府が過去20数年間に渡る景気低迷の状況下で海洋科学技術の研究開発費を増加し続け、日本の海洋科学技術発展を常に世界のトップの地位に置いたことだ。

産学官の結びつきは、日本の海洋科学技術開発の重要な特長だ。日本が研究・試験中の世界初の海上浮体式風力発電所を例とすると、同プロジェクトは東京大学、三菱重工、三井造船、日立製作所などの産学官の機関を計11社集約した。世界の海上風力発電の多くは現在、海底に直接固定する据え置き型風力発電を採用している(一般的に海底の平坦な浅い海域で使用される)。一方で日本の沿岸は海底の地形が切り立っており、据え置き型風力発電を利用できる海域が少ない。そのため同プロジェクトは土地柄に合わせ、浮体式風力発電を採用した。これは浮体式風力発電の風車を係留ケーブルで海底に固定するやり方だ。風車と変電所は浮体式のため、水深数百メートルの海域で使用でき、使用可能な海域を拡大できるわけだ。これに類似する海洋科学技術の研究開発プロジェクトは投資額がかさみ、ハイリスク・ローリターンで、技術面の難易度が高いといった特徴があり、一つの大学・科学研究所・大企業が独自で実現できるものではない。そのため日本は長期的な模索と実践により、産業機関が市場の需要に基づき構想を提出し研究費を提供し、専門家・学者が理論の論証を行い、科学者が実験と建設を担当し、実験が成功し大規模産業化が実現されれば、産業機関に手厚い利益がもたらされるという良性の循環を形成した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月18日

iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。