日本メディアは「安倍首相が言う『前提条件を付けない』ということそのものが『条件』である」と指摘し、「明らかなパラドックスを抱えているだけでなく、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題は中国の核心的な利益に関わる重要な問題であり、中国側が譲ることはあり得ない」との見方を示している。
安倍首相の「日中関係は最も重要な二国間関係の一つである」との発言は口先だけであり、中国に対する強硬姿勢は依然変わっていないというのが世論の見方である。釣魚島問題において、安倍首相は「(中国に)1ミリも譲る気はない」という立場を堅持し、靖国神社への参拝に関しては曖昧な姿勢を続けている。前回の首相在任時と合わせて3度の東南アジア訪問を終えた安倍首相は引き続き、「中国包囲網」路線を取る外交戦略を強調している。そのため、安倍首相が日中関係の改善に対して真に誠意を持っているのかどうかは半信半疑であり、この度の「胸襟を開いて対話を進める」との発言もただの大言壮語ではないかと周りは疑いの目で見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月31日