中国、日本、韓国の3カ国は密接な関係を持つ隣国であるだけでなく、互いを映し出す鏡でもある。中国が発展し、強大な国家になるにつれ、三カ国間の協力関係は絶えず強化され、中国に対する注目度も高まり、隣国の目に映る中国人のイメージが話題に上ることも多くなっていった。
「私が関わる中国人の多くが出稼ぎ労働者であり、彼らはとても真面目で誠実である。もちろん、韓国でも一部の中国人が不満を感じ、上手く付き合えないときもあるが、我慢強くて良心的な人がほとんどである」。
「中国人は一生懸命仕事をし、とても真面目である。韓国料理も喜んで食べるし、環境への順応力が高く、現地の韓国人とも仲良くやっている。しかし、韓国と中国にはやはり、文化面での違いもあるため、お互いに理解を深める必要がある。この面に関してはまだ根気が足りたいようだ」。
上記のように語ってくれたのはソウルの柳範相さんと仁川(インチョン)の李明根さんである。彼らの目から見た「真面目で人がいい」中国人のイメージは、大多数の韓国人の意見を代表するものである。中韓両国は隣国であり、過去の歴史においては様々な対立やわだかまりもあるものの、隣の中国人に肯定的な見方を持っている韓国人がほとんどである。中国のラジオ局「環球資訊広播」駐韓国記者である金敏国氏は「中国人と関わる機会が多いため、韓国の人々の中国人に対する印象は信用できるものである」との見方を示している。
「韓国に滞在している中国人は60万人を超えており、韓国の外国人人口の半数近くを占めている。7万人の留学生と教育や科学研究、ホワイトカラーの他、大部分が肉体労働に従事しており、建設現場や労働集約型工場、レストランなどで働いている。彼らは韓国人が嫌がるような『きつい、汚い、危険』の3Kの仕事をしている。そのため、勤勉で我慢強く、質素かつ誠実と言うのが中国人に対する韓国人の普遍的なイメージである」。
もちろん、中国と韓国は文化や生活環境が異なり、受けてきた教育も違う。加えて、近年の中国の発展に対する韓国人の理解に足りないことが原因で、生活の中での些細な誤解や摩擦は避けられない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月30日