安倍晋三首相は29日、日中関係は戦略的互恵関係の原点に戻るべきであると主張し、中国の指導者と胸襟を開いて対話を進めたいと表明した。
日本メディアの報道によると、安倍首相は宮城県南三陸町を視察した際に、斎木昭隆外務次官の訪中について触れ、「日中関係は最も重要な二国間関係の一つであり、戦略的互恵関係の原点に戻り、互いに関係を改善する努力をすべきだ。前提条件をつけずに外相・首脳同士が胸襟を開いて対話を進めていくことが大切だ」と語った。
日本の指導者は中日の対話の実現が遅れている原因を、中国側が対話に「前提条件」を設けているためだと重ねて言及している。これに対して中国外交部の華春瑩報道官は7月10日に、「中国側は一貫して対話による問題の解決を主張し、そのために力を尽くしており、対話の門は常に開かれている。しかし日本側は、中日関係が現在直面している深刻な問題を正視せず、中国側との真剣な交渉と協議を回避している。日本側は態度を正し、問題を正視し、両国関係の健全な発展の障害物を取り除くため実質的な努力をし、空虚ないわゆる対話のスローガンで対立を粉飾するべきではない」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月30日