韓国紙・中央日報は22日に「参議院選挙の勝利は、安倍右傾化の無記名小切手ではない」と題する記事の中で、次のように指摘した。
安倍首相が、自らの政策を推進する政治的原動力を手にしたことが、無記名小切手を手にしたようなものだと思っているならば、それは大きな勘違いというものだ。安倍首相が選挙結果に励まされ右傾化を加速したならば、世論の逆風にあう可能性が高く、国際社会における日本の孤立も深まるだろう。票集めのために無力な承諾をしたとしても、選挙勝利後に慎重に事を処理できれば、賢明な政治手法と言える。安倍首相が、膠着化した韓日関係と中日関係を、いかに緩和させるかを検討することに期待する。
香港紙・南華早報(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)の日本駐在記者の朱利安氏は21日の報道で、安倍首相と英国元首相のサッチャー夫人を比較し、「安倍首相は今後数年に渡り、弱い政敵を利用し政界を主導し、さらに保守主義的な日程により日本を再構築する。これは当時のサッチャー夫人の英国再構築と同じことだ」と伝えた。英フィナンシャル・タイムズは22日、「安倍首相は成功したいならば、実務と好戦の間で選択をする必要がある」と指摘した。世論調査もまた、日本国民が安定した政府を渇望しているが、安倍首相の修正主義的な傾向を信頼していないことを示しているようだ。改憲が成功するか否かについて、ニューヨーク・タイムズは、「他国、特に米国の反応にかかっている」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月23日