日本メディアは、飯島勲内閣官房参与は先日の訪中で中国側の要人と会見し、中日首脳会談について調整したと伝えた。これについて、中国外交部の洪磊報道官は29日、「飯島氏は確かに訪中ビザを申請したが、私の知る限り、公式な活動を行っておらず、中国の政府関係者は接触していない」と話した。
中国側の立場は一貫し、明確で確固たるものである。ロイター通信によると、安倍首相が中日首脳会談の実施を呼びかけていることについて、中国は、中国側は扉を開き続けているが、日本は対話という現実味のない言葉で対立をごまかすのをやめるべきだと表明した。
消息筋は29日、「環球時報」に対し、飯島氏は中日関係の改善のために訪中したのではなく、中国側は正式に接触しておらず、飯島氏が発した情報は事実ではないと明かした。また、中日関係と韓日関係はいつまでも改善されず、安倍政権は国内外において圧力を受け、切迫感がつのり、「日本には誠意があり、努力し、関係は改善されている」と見せかけようとしていると分析。しかし、これは「スローガンを唱え、空砲を放つ」行為であり、日本側に具体的な問題に関して実際の行動をとる意思はなく、現状が改善されることは難しい。
実際、中日関係に近ごろ大きな変化は見られない。日本の「産経新聞」によると、中国海警局の巡視船4隻は29日も引き続き釣魚島周辺海域を巡航した。中国側の公務船は13日連続で同海域に現れている。海上保安庁の巡視船が中国側の船舶に向かって警告を発し続けると、中国側は中国語と日本語で「中国の海域で巡航任務を執行している」と応答した。