やっとのことで韓国政府から新築改装の許可を獲得した在韓日本国大使館はこのほど、再び新たな厄介事に直面した。見栄えの良いオフィスビルが、日本国大使館の臨時の事務所になることを拒んでいるのだ。日本の政治家が暴言を連発しており、日本国大使館の前でデモが相次いでいる。このような借主は誰も迎えたくないだろう。
韓国の朝鮮日報は6日、「ソウル鍾路区中学洞に位置する在韓日本国大使館は再建を計画しているが、臨時の事務所を見つけられず、大使館の職員はやきもきしている」と報じた。鍾路区政府は5日、「在韓日本国大使館は現在の地下1階を持つ五階建ての建築物を取り壊し、地下3階を持つ6階建ての建築物を立て直す計画を立てており、先月に許可を獲得した。具体的な事項については、鍾路区政府と協議中だ」と表明した。
在韓日本国大使館は40年弱使用されており、外観が古ぼけて見えるほか、内部の機能も遅れている。そのため新築改装はこれまで、在韓日本国大使館の宿願であった。日本側はこれまでも再建計画を出していたが、韓国政府は「周辺は文化的遺産区であり、高層ビルを建築できない」ことを理由に断っていた。在韓日本国大使館の再建計画は最終的に許可されたが、再建中は「家なき子」の苦境に立たされる。ソウル市鍾路区秀松洞の某不動産仲介業者は、「日本の政治家の気違いじみた言行により、韓国国民の反日ムードが高まっており、日本大使館前でデモ活動が相次いでいる。このような状況の中、日本大使館に建物を貸そうとする持ち主がいるだろうか?」と語った。
韓国聯合通信は、「オフィスビルの所有者が最も懸念しているのは、デモの参加者が殺到することだ。そうなれば建物全体のイメージが損なわれ、賃料が暴落するだろう」と指摘した。市民団体は1992年より毎週水曜日、日本大使館前で慰安婦問題に関する抗議デモを行なっている。日本大使館は再建の準備をしているが、デモの参加者らはそれによりこの伝統を終わらせるつもりはなさそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月7日