今年の8月15日は、日本が無条件降伏してから68周年となる記念日だった。この日、日本の3人の閣僚、超党派議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の国会議員102人(衆議院70人、参議院32人)が靖国神社を参拝した。清華大学現代国際関係研究所副所長の劉江永教授が、この件について人民網日本語版の取材を受け、以下のように解説した。人民網が伝えた。
参拝者の増加は自民党参議院議員が倍増したため
今年の8月15日に靖国神社を参拝した議員が例年よりかなり増えたのは、想定内のことだ。私は4月行われた参議院選挙前に参議院選挙で自民党が勝利すれば、靖国に参拝する国会議員は例年より増えると予想していた。これは、本来参拝していなかった議員が態度を変えて参拝したのではなく、本来参拝しなかった議員が落選し、新たに議員となった人々の思想や立場、対中姿勢が右寄りであるからだ。彼らが当選して、必然的に靖国に参拝したということだ。
現在、自民党は単独で衆参両議院で400以上の議席を得ている。これは以前の2倍だ。だから、靖国に参拝する議員もこれまでの2倍になったのだ。これは私の予想を裏付けている。
安倍首相は靖国神社に玉串料を奉納することが形を変えた参拝だ
また、靖国参拝の議員の約半数は、安倍首相のように代理人による参拝だ。彼らは靖国神社に供物料や玉串料を奉納するやり方で、間接的、形を変えた参拝を行っている。「曲線(迂回した)参拝」と呼んだ人もいるが、私はこれは正確ではないと思う。彼らは8月15日を避けず、日付を選んで迂回した方法で参拝している。まさに8月15日この当日に形を変えて靖国神社を参拝しているのだ。
8月15日、安倍首相は「自民党総裁」という一党の党首としての立場で、個人としてではなく靖国神社を参拝した。総裁の身分で参拝したからには、間接、形を変える必要があるのだろうか。その目的は、9月に開催が予定されているG20開幕前に中日関係を改善して、G20で中国の指導者と会談したい狙いがある。