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共同通信によると、政府関係者は22日、10月に陸上自衛隊と米海兵隊による戦争を仮想した合同演習を行う方向で日米両政府が基本的に合意したことを明かした。この演習では、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の新型輸送機オスプレイが活用される。また、演習は滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野分屯基地で実施する方向で最終調整に入った。
オスプレイを活用した訓練を沖縄以外の場所に移転させるのは、沖縄の負担軽減策の一つである。オスプレイは開発段階から事故が多発し、安全性への不安が根強く、分屯基地周辺住民から反対される可能性がある。
合同演習は2週間の予定で、自衛隊員が空中にホバリング(空中停止)するオスプレイからロープで地面に着地する訓練を予定している。期間中、双方はオスプレイの基地を米軍岩国基地(山口県岩国市)に移転する計画があり、これによって沖縄県外で活用する時間の延長を図る。
また、南海トラフ巨大地震を想定し、日米両政府は10月の演習前後にオスプレイを活用した自衛隊と米軍の合同防災訓練も行う。双方はこれも沖縄の負担軽減策の一つとして、10月上旬に東京で開かれる日米外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)の会議に提出する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月23日