日本の新型個体燃料ロケット「イプシロン」は27日、異常発生により発射台で点火を中止した。今回の発射と緊急停止は、数多くのメディアから特別な注目を集めた。多くのメディアは議論の焦点を、同ロケットの背後に潜む「軍用の陰」に絞っている。
韓国メディアは昨年7月、「日本は高性能の液体燃料ロケットを保有するが、さらに固体燃料ロケットの開発を続けている。これは軍事目的のためだろうか」と伝えていた。米ニューヨーク・タイムズ紙もまた、「イプシロンと同じサイズの固体燃料ロケットは、大陸間弾道ミサイルに転用できる」と指摘した。
これらの疑問に対して、中国の宇宙技術専門家の厖之浩氏は28日に記者のインタビューに応じた際に、「打ち上げ用ロケットの多くは現在、液体燃料を使用している。しかし液体燃料ロケットは燃料輸送システムを搭載する必要がある。固体燃料ロケットは固体燃料を直接燃焼室に移送する。ゆえに後者の方がシンプルで、スムーズな発射を可能とする。そのため固体燃料を使用し発射するミサイルは種類が豊富だ」と指摘した。