厖氏は、「ミサイルが搭載するものは弾頭であり、打ち上げ用ロケットが搭載するものは宇宙船だ。これは両者の最も大きな違いだ。理論的に、日本のイプシロンは確かにミサイル発射に転用できる。この手の改造は比較的容易だ。イプシロンは1.2トンの物資を地球周回低軌道にのせることができる。そのため中距離・遠距離ミサイルに改造することは難しくない」と分析した。
厖氏はさらに、「日本は近年、宇宙開発の面でさまざまな動きを見せている。日本は2003年より光学・レーダー情報収集衛星を一挙に打ち上げているが、これはそのうち最も重要な動きだ。日本は4基の衛星による情報収集衛星システムを構築しており、そのうち光学・レーダー衛星の分解能はそれぞれ0.6メートルと1メートルに達している。この情報収集衛星システムは毎日、特定の地点を少なくとも1回撮影できる」と語った。
日本はすでに準天頂衛星初号機「みちびき」を発射しており、今後さらに5基を発射し、独立した衛星測位システムを構築する予定だ。測位衛星は軍事用途に幅広く活用でき、ミサイルと爆弾に「目」を与え、正確な打撃を実現させる。日本はさらにミサイル早期警戒衛星を発展させ、米国への依存から脱却する可能性がある。