日本の右翼主義者は、日本は3カ月で核兵器を作れる能力を備えていると何度も発言している。このようなたわごとを支えるのは、日本が保有する相当の量の核原料物質である。共同通信社は11日、日本は29.5トンのプルトニウムを保有していることを認めたと伝えた。
報道によると、内閣府は11日、原子力委員会に提出した報告で、2012年末時点で日本が国内外に保有するプルトニウムは29.5トンで、前年末の29.6トンとほぼ横ばいであることを明らかにした。うち、国内に6.3トン(前年末6.3トン)保有し、残りの23.2トンは使用済燃料の再処理を委託するイギリスとフランス(前年末23.3トン)にある。海外にあるプルトニウムは核燃料に加工後、軽水炉で利用される。2012年に大部分の原子力発電所が稼動を停止したため、プルトニウムによる発電に必要なウラン・プルトニウム混合酸化物燃料の消費量は増加していない。
プルトニウムで核兵器が製造できるため、日本は毎年保有量を発表し、原子力委員会に報告している。日本は非常に多くの核原料物質を保有することから、多くの日本の右翼主義者は「日本は3カ月から半年で核武装を実現できる」と発言している。一方、第二次世界大戦中に長崎に落とされた原爆に使用されたのは純度93%の兵器級プルトニウムだが、日本の原発の軽水炉で発生する放射性廃棄物のプルトニウム239は分離・精製後も純度はわずか65%だと話す専門家もいる。軽水炉の放射性廃棄物でも理論的には原爆を作れるが、実行した国はまだない。
また、日本の高速増殖炉もんじゅはウラン・プルトニウム混合酸化物燃料を燃料とし、純度96%の兵器級プルトニウムを精製できるが、1995年の事故後長期にわたって運転を停止していた。2010年に運転を再開したが、今年5月に検査で安全面の問題が発覚し、再び運転停止となった。共同通信社は、日本が保有するプルトニウムは原則的に発電に使われるが、原発の再稼動の先延ばしと高速増殖炉の実用化が困難であることから、たまったプルトニウムは消費されないままだと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月12日