9月25日のサッカー・AFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦で、柏レイソルが広州恒大を相手に先制点を獲得した。広州恒大はアウェイで柏レイソルのマスコット「レイくん」に見守られながら、最終的に4−1で柏レイソルを下した。広州恒大の勝利は、中国のサッカーファンを盛り上がらせた。中国のクラブが日本で勝利を収めたことは、何はともあれ喜ぶべきことだ。中国のクラブが日本に勝つケースは、歴史的に見ても数えるほどしかない。日本新華僑報網が伝えた。
広州恒大はクラブ誕生から現在に至るまで、日本のアウェー戦で勝利を収めたことがない。2勝3引き分けで不敗を維持していた柏レイソルを「撃墜」し、決勝進出を果たしたことは、間違いなく誇らしい戦績である。
しかしこのニュースを目にした筆者は、それほど誇らしいとは思えなかった。広州恒大の勝利は、中国サッカーのレベルが高いことを証明できないばかりか、むしろその結論は相反するものである可能性さえあるからだ。広州恒大は今回4−1で3点リードのまま試合を終えたが、選手のリストを見ると中国本土の選手によるゴールはなかった(外国人助っ人は中国の選手として出場していたが)。ゴールを決めたムリキ、コンカ、エウケゾンは、広州恒大が大金を費やして招聘した選手だ。
大金を出せば強者が集まるはずで、高レベルの外国人助っ人を呼べるのも当然だ。広州恒大はこの数年間で突如台頭したが、これはいわゆる「恒大モデル」によるものだ。広州恒大は大金を惜しまず鄭智、郜林、孫祥、張琳芃、馮瀟霆、楊君、姜寧といった中国代表選手を招き、中国代表の約半数の規模を確保した。これにより有名選手がベンチ入りするという、贅沢な現象も生じた。