外国人助っ人や世界的に有名な監督を招聘する際に、広州恒大はさらに大金を費やした。ムリキ、コンカ、エウケゾン、そしてリッピ監督は、数百万から一千万ユーロの価値を持つ。これは中国にとって、紛れも無く破天荒な価格である。この惜しみなく大金を費やす手法は即効性が高く、広州恒大を中国の「スーパークラブ」にした。しかしこれは中国サッカーの全体的水準に対して、どれほど実質的な意義を持っているだろうか。
一部のサッカーファンにとって、これは「外国人と外国人の対戦」であり、中国人とは関係がない。これほど多くの有名選手を招き、一部の中国人選手はベンチに甘んじなければならない。中国人選手は試合の経験を奪われるが、これが中国のサッカーにとって福音であるか否かは定かでない。広州恒大に対する印象を聞かれれば、多くのファンは「資金力」という言葉で形容するだろう。クラブの成長、そして一国のサッカーの全体レベルの向上は、健全な枠組みと体制によるものでなければならない。中国のサッカーは長年に渡り非難を浴び続けているが、その重要な原因は体制だ。門外漢が専門的な業界を指導し、十分に市場化・専門化されていない。
広州恒大はある意味で成功を収めているが、中国のサッカーの体制が改革されなければ、このいわゆる成功は持続性を持たない。広州恒大の資金がなくなれば、この伝説は続けられるだろうか。広州恒大のファンは、中国のサッカーのレベル向上を重視しており、外国人助っ人がいくらゴールを決めるかなどは重要ではない。広州恒大の成功には興奮させられるが、中国のサッカーの未来に対しては懸念を禁じ得ない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月27日