中日関係はかなり緊張しているが、日本の人気ドラマ「半沢直樹」が中国で話題となっている。中国のテレビ局ではまだ放映されていないが、インターネットで注目を集めている。決めぜりふの「やられたらやり返す。倍返しだ」、「10倍返しだ」が若者の間で流行っている。百度(バイドゥ)で「半沢直樹」を検索すると、171万件の結果が。動画サイト楽視網では、第1話のアクセス数が18万4000件を上回った。日本新華僑網が26日伝えた。
中日関係の緊張を受け、日本の自動車や電化製品などはボイコットされているが、文化面に対するボイコットはそれほどでもない。日本のアニメや映画などはなお根強い人気がある。その逆も同じで、日本人の多くは中国製品に偏見があるが、中国の悠久の伝統文化やグルメ、文芸などは日本でも歓迎されている。これこそ文化商品の魅力といえるだろう。
なかでも映画やドラマなどの映像商品には親近感と人を感動させる力がある。当時、「君よ憤怒の河を渉れ」などの日本映画は中国の視聴者に深い印象を残した。今では「宮廷の諍い女」など中国のドラマも日本で放映され、悪くない視聴率を記録している。今回は「半沢直樹」が優しく細やかな一面もあれば、冷酷な闘争の一面もあり、厳格な一面もあれば、ユーモアな一面もある立体的な日本人の性格を描き、中国で注目を集めている。