親切さと礼儀正しさの裏にある、冷たく不寛容な日本人

親切さと礼儀正しさの裏にある、冷たく不寛容な日本人。

タグ: 日本語学校,中日友好,中国文化

発信時間: 2013-10-02 09:30:54 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

そのような態度は、だいたい言葉による不注意から表面化する。筆者は、この女性教師が自分に不満なことに気付いた。アルバイト教員が職員室にいるときは、正式の教員より小さくなってなければならないと彼女は考えていた。しかし筆者は当時20代。物事を理解していなかった。ようやく、彼女の筆者に対する目つきが冷たいことに気が付き始め、筆者は彼女との間に距離を取らざるを得なくなった。

「日本茶は泡を立てちゃダメ! 誰が急須でお茶を立てたの?」

筆者が急須でお茶を泡立てたのを見た彼女が、金切り声で周りに問い詰めた。わざわざ日本に来たばかりの、お茶の作り方すら知らないアルバイト教師が、20数名いる教師の面前で恥辱を受けたのだった。筆者は、自分がやったことを認め、お茶の立て方を知らなかったことを打ち明けた。「そんな常識も知らずに、日本が分かるの?」と、彼女は傷をえぐるように責め続けた。

この恥辱を受けてから、この学校に長くいたいとは思わなくなった。どうしてかつて中国で出会った日本人や、テレビ映画で見る日本人は礼儀があって思いやりがあるのに、日本に来たとたん、周囲の日本人は横柄で残酷非情なのかと、後で思うようになった。

地位が低く、若く、知識の少ない新参者に対し、日本社会は寛容性やおおらかさに欠ける。この社会は、全ての人を序列に分け、様々なくくりに縛り付ける。ある時は早いか遅いか、ある時は高いか低いかなどだ。平等性に欠けるのだ。この序列を乱す者が現れた時、冷酷なやり方で不寛容が生まれる。極めて大きな圧力で押しつぶそうとするのだ。

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