日本の高齢化社会から中国が学ぶべきこと

日本の高齢化社会から中国が学ぶべきこと。 日本に足を踏み入れ街を見渡してみると、清潔で静かなこと以外には、中国とさほど大きな違いは見当たらない。しかし、日本の社会を深く観察してみると多くの「違い」に気づく。中でも「高齢化」はその問題の深刻さがしみじみと感じられる…

タグ: 高齢化社会 高齢化 保険 介護

発信時間: 2013-10-19 11:02:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

幸い各種保険に加入していた。日本は75歳以上の高齢者に対してさまざまな医療費の減免制度があり、障碍者にも経済的な補助制度がある。たとえばタクシー回数券が配布され、少なくとも毎週1回無料でタクシーを利用して通院できる。

しかし、それでも富岡さんの介護費用に毎月30万円以上の出費がある。単純に年金に頼るだけでは生活できず、貯蓄を切り崩し、娘の支えも欠かせない。日本の福祉制度は整っているといえるが、負担は依然重く家庭にのしかかる。

一旦病人がでれば、家族の精神的負担も想像を絶するものだ。満足のいく老人ホームを見つけるのも容易ではなく、病院のほとんどが最長でも3週間しか入院させてくれない。最終的に受け入れ先がなくなり、奥さんが家で介護するようになった。60歳で退職し、日本で「後期高齢者」と呼ばれる75歳に入るまで15年あるが、この15年間健康で元気いっぱいという日本人は多く、社会のさまざまな場で活躍している。60歳から75歳までの多くの高齢者がボランティアグループを組織し、彼らより高齢の人々に奉仕する。毎回の活動の後にはディスカウントチケットなどが配られ、定期的にチケットを使って交流会を設けて日ごろのボランティア活動を振り返る。一見すると年老いたようには決して見えない。

世界保健機関(WHO)の2013年の統計データによると、日本人の平均寿命は83歳、中国人は76歳で、日本人が7年長生きだ。高齢者が健康であることは、生活の質の改善だけでなく、この層の人々が引き続き社会を支える力になるということも意味しているのだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月19日

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