一等賞の入賞者たち
日本僑報社・日中交流研究所が主催する「第9回中国人の日本語作文コンクール」入賞者の授賞式・日本語スピーチ大会が12日、北京にある日本国大使館広報文化センターで行われた。最優秀賞である日本大使賞は国際関係学院の李敏さんの作品「カルタ・カンタービレ」が受賞し、一等賞には、中国医科大学の李渓源さん、首都師範大学の趙思蒙さん、南京大学金陵学院の毛暁霞さん、華僑大学の李佳南さん、西安外国語大学の張佳茹さんの作品が選ばれた。
「中国人の日本語作文コンクール」は日本僑報社と日本大使館の共催で年に1度開催され、今年で9回目を迎えた。日本僑報社の段躍中編集長によると、第9回の作文テーマは「感動」で、締め切り日の5月31日までに届いた2938篇にも上る応募作は、29地域、計166校の生徒から寄せられた。いずれの作品にも、自身の経験や親類、友人などから聞いた話まで、『中国と日本にまつわる感動エピソード』が、一般的な中国人学生の目を通して生き生きと描かれていた。
スピーチで「百人一首」の「競技かるた」を紹介する最優秀賞の李敏さん(左)
この「中国人の日本語作文コンクール」は2005年から開催されており、毎回100校以上の学校から3000篇近い応募が寄せられ、近年では中国在住の日本語学習者から熱い注目を集めるコンクールとなっている。また、同コンクールの上位受賞者の作品は毎回書籍としてまとめられ、日本僑報社から出版される。これまでに出版された9冊の受賞作品集は、出版後、日中両国で大きな反響を呼んでおり、中でも第二回の受賞作品集『壁を取り除きたい』は朝日新聞の書評委員により2006年の「お薦め 今年の3点」のひとつに選ばれたほか、第8回の受賞作品集『中国人がいつも大声で喋るのはなんでなのか?』は、読売新聞とサンデー毎日で大きく取り上げられた。
また、今回のコンクールで受賞した作品はすべて第9回の受賞作品集『中国人の心を動かした「日本力」』に収録され、日本で出版された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月13日