タイの「バンコック・ポスト」は、ASEAN各国の中国との付き合いに対する見方は異なるとし、中国の南中国海問題における主張に対し、ラオスとカンボジアは同情を示すが、フィリピンとベトナムは断固として反対し、その他の国は中立的な立場をとっていると伝えた。シンガポールの南洋理工大学国際問題専門家の李明江氏は12日、「環球時報」に対し、「中日と良好な関係を保ちたいASEANにとって、日本と共同で中国に対抗する方法が利益に合わないことは明らかだ」と述べた。
日本の「南日本新聞」は、「日ASEAN 実現難しい対中包囲網」という見出しの社説で、ASEAN各国にとって、日本と中国はともに重要な経済パートナーであり、どちらかをひいきするのを避けたいと考えていると論じた。
中国商務部研究院日本問題専門家の唐淳風氏は「環球時報」に対し、「ASEAN諸国にとって、日本は福の神で、金銭を提供する意思があり、日本を怒らせたくないと思っている。当然、中国に簡単に弱みを握られるのも嫌がっており、日本を利用しているだけだ」と述べた。広西社会科学院の孫小迎研究員は、「中国の新指導者の登板後は更に実務的であり、周辺にコア利益と外交の最低ラインの合図を出した。中日間に身を置くASEAN諸国は考えている」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年12月13日