(三)安倍首相が絶えず釣魚島(日本名・尖閣諸島)の敏感な神経に触れており、軍拡の矛先が中国に向けられていることは間違いない。しかし軍事戦略面から見ると、日本が弱い軍事力で強い軍事力に挑戦するのは合理的でない。この不合理性については、侵略の歴史の中から答えを導き出すしかない。日本の侵略は、すべての総合的な国力を用いていた。武力は威嚇の手段に過ぎず、戦略情勢により敵の弱点を求め、タイミングを正確に把握し、最終的に世界の政治・外交の場で侵略の果実を手にした。
日本軍が甲午戦争(日本名・日清戦争)の後、満州事変を仕掛け中国の東北三省を侵略したことは、典型的な例だ。日本は第一次世界大戦の時に英日同盟を利用し、ドイツに宣戦布告したが、血を流すことなくドイツの中国におけるすべての権益を獲得した。パリ講和会議で、日本は21ヶ条要求を出し、中国に対する米国の力強い支援を失敗に終わらせた。安倍首相の手段からは、狡猾な軍国主義の復活が見て取れる。今日の米日同盟は、かつての英日同盟に似ている点がある。西側諸国の強権が、日本の侵略の本質を知らず協力を続けるならば、日本は弱小な兵力しか持たなくても上述した戦略を進められる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月22日