安倍首相、メディアに「口裏合わせ」を強要①公開の場で不満を吐露
日本のメディアは、安倍首相が朝日新聞を名指しで批判するのは異例のことだが、想定内のことでもあると指摘する。安倍首相は現在高い支持率があり、産経新聞や読売新聞などが首相を護衛しているため、朝日新聞の彼に対する挑戦など何てことない。
NHK幹部の不適切な発言も決して偶然ではない。
NHK経営委員会はNHKの経営にかかわる最高意思決定機関で、委員長など12人の委員で構成され、委員は衆参両院の同意を得て首相が任命する。
日本経済新聞は昨年10月、百田尚樹氏らは安倍晋三首相と密接な関係にあると報じた。朝日新聞も、百田氏は安倍首相の再登板を支援、安倍首相は2013年11月にNHK会長の任免権を持つNHK経営委員会に対して人事の下準備を開始。自らの歴史認識と近い百田氏らをNHK経営委員に任命する人事案を国会に提出し、同意を得た。
籾井氏の任命は「安倍色」が明らかに濃厚とメディアは分析する。
多くのメディアの発言権を掌握した安倍首相は自信が膨張するあまり、主流メディアの朝日新聞に矛先を向けるも、残念ながらさほどの効果も得られず、却って強い批判を招く結果となった。名指しでの批判は、恨みと恥ずかしさで怒り出す要素も含まれているといえる。
安倍首相、メディアに「口裏合わせ」を強要③新たな面倒を引き起こす
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月8日