このため、原作者の思考は完全に開放されている。1980-90年代、日本のアニメ・漫画産業は中学や高校、職場、虚構の世界などを舞台にした優れた作品を大量に生み出してきた。その中から、宮崎駿のような偉大なアニメ作家や秋葉原などの新しいオタク文化スポットなどが生まれた。「成長」、「青春」、「熱血」などが代表する青春期の少年少女の心理描写を軸に、日本アニメ・漫画の独特なスタイルが形成されのだ。
これと同時に、知的財産権の保護も非常に重視されてきたことが、日本漫画の創造力を保ち続ける原動力となった。日本で一番漫画を買う層は、中学生だ。中国と異なり日本のインターネットでは無料で見れる漫画サイトがないため、中学生は小遣いをやりくりして書店やコンビ二などで漫画を購入する。このため、日本の出版社は著作権の契約を交わすとき、一冊の本をめくって、ひとつひとつのイラストについて話をする。なぜなら、それぞれのページの写真やイラストの著作権の所有者が違うこともあるからだ。
このほか、日本の出版社と作者が印税の契約を結ぶ際には、通常現在手がけている出版物の件に限られる。仮に新しい作品を出版する際には、再び作者と新しい契約を結ぶ。例えば、漫画作品から派生した関連商品に対して、出版社は売り上げの4-5%の印税を作者に払う。また、アニメ化された一話分の印税は1000万円以上にも上る。携帯電話から電子書籍の漫画がダウンロードされた場合も印税が支払われる。もし、海賊版を制作すれば、作者は罰金を課せられるだけでなく、刑務所に入ることになる。