何の資源もない「小国」が30数年間で世界経済大国になった。この日本のサクセスストーリーは、後発者を激励した。当時の中国も、日本の経験を学ぼうとした一員だ。しかし30年が過ぎ、日本はどのように変化してしまったのだろうか?
「失われた20年」の後、日本は小日本主義を放棄し、いかに「大日本の夢」を実現するべきかと妄想を始めた。本田悦朗内閣官房参与はこのほどアベノミクスについて、日本は力強い経済の支柱を必要としており、強力な軍事力により中国に対抗しなければならないと発言した。日本の一部の政治家は、中国対抗を忌避していないようだ。
百年前の小日本主義は、日本の現代化の最も優れたルートを描き出していたが、軍国主義の野心家は日本全体を破滅に向かう戦車に縛り付けた。数十年が過ぎ去り、日本が再び小日本主義により成功をおさめると、野心あふれる政治家が日本を岐路に導こうとしている。
日本の未来が、その選択する道にかかっていることは、歴史によって証明されている。大日本の夢であるか、それとも小日本主義であるか。これは日本の運命のみならず、アジア太平洋の安定、世界の平和に関連してくる問題だ。(筆者:高望 海外網コラムニスト)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月28日