靖国参拝や環太平洋経済連携協定(TPP)問題で日本が米国に楯突いたことも、日本が素直に言うことを聞かなくなったと米国に痛感させた。バイデン米副大統領が昨年12月、日本を訪問。日米はTPP交渉問題をめぐる激しい論争を繰り広げた。その後、バイデン氏はさらに、「靖国参拝は日本と東アジアの関係に影響する」という理由から安倍首相に参拝を諦めるよう電話で勧めたが、安倍首相はそれでも意地を張って参拝した。参拝後、ホワイトハウスが準備した声明で「失望」という言葉を使ったことからもバイデン氏の日本に対する不満があらわれている。
「なんでも米国の言うことを聞く」のは日米間が健全ではない同盟関係だということだと安倍首相は考えているとの声が日本にはある。米国が安倍首相の参拝に「失望」すると同時に、安倍首相も米国に「失望」した。ホワイトハウスと日本の首相官邸の相次ぐ「失望」も両国間の感情的対立につながっている。
オバマ大統領の4月の東アジア4カ国訪問は、安倍首相の靖国参拝による東アジア関係の緊張の短期的な緩和は困難な上、日本国内で誤った歴史認識に関する言動氾濫、米国に対する不満感情の高まり、日米のTPP問題をめぐる硬直化が日米関係の修復と発展に影響し、さらには両国間の信頼関係まで壊す可能性があるからだとの指摘がある。安倍首相の独断専行は、アジア危機につながり、このままいけば日本は国際社会から孤立するだけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月2日