40歳前後になり、自分の家も仕事もあるが結婚していない男女のことを日本では「アラフォー」と呼ぶ。この「アラフォー」が今、日本で流行している。
国立社会保障・人口問題研究所が発表した最新の統計によると、2010年、50歳時点で一度も結婚をしたことのない人の割合は男性が20.1%、女性が10.6%であった。晩婚化も普遍化し、30~34歳の男性の未婚率は47.3%に達し、35~39歳までの未婚率も35.6%に達している。2030年には50~60歳で未婚、あるいは生涯結婚しないことを選ぶ男性が3割近くに上り、女性のこの比率も高くなると予測されている。
日本社会は「非婚時代」に入ったといえる。
記者の友人のある日本人「アラフォー」は、自由と不安の狭間で悩みもあるのかもしれないが、生活状況は良好で、日々を楽しく過ごしているといった様子だ。
国民の体質調査を担っている日本の文科省は先日、日本人は20年前と比べ体質が約10歳若返っているという調査結果を発表した。今現在70歳の人であれば、20年前の60歳の人の体質(歩くスピード、モノを持ち上げる力)と基本的に変わらないということだ。30歳頃から、日本人の老化速度は他国の人と比べて明らかに遅くなり、現在「アラフォー」の男女の体質もかつての30歳の人の体質に相当することになる。
翻訳会社を経営する吉田さんは、40歳になって子どもがほしくなり、44歳で結婚せずして一人の子どもを授かった。彼女は「人生90年、45歳でまだ半分。これから先まだ長い」と話している。
生活様式と観念の多様化で、生涯独身やシングルマザーといった「異質」に対する日本社会の見方はますます寛容になってきていることもあり、今後日本の非婚率はますます高くなるだろう。独身であることの自由も多くの人が享受できるようになり、結婚しないことで引き起こる不安に対しても、多様な解決方法が選べるようになり、たとえ「アラフォー」になったとしても、人生設計をし直し、リスタートできるようになる。一番大切なことは、それぞれが幸せな人生を歩むことなのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月19日