3カ国の協力は、東アジアの協力、アジアの経済一体化の重要な原動力だ。3カ国のGDPはアジアの70%を占め、「10プラス3」の協力は東アジアの協力の主要ルートで、重要な役割を発揮している。アジア自由貿易体制の制定、地域内の金融安全網の構築、アジア投融資体制の構築は、いずれも3カ国の協力による力強い支えが不可欠だ。
同時に、中日韓の協力は15年に渡り紆余曲折を経たが、これは筆者の予想通りであった。
3カ国の協力は最も小規模な多国間関係であり、二国間関係の変動による影響を受け易い。一定の期間に渡り、日本は領土主権、歴史、軍事・安全など一連の問題で消極的な動きを見せ、中日韓の協力という急行列車に障害物をもたらし、リスクを拡大した。多くの人は、3カ国の協力の将来性を懸念している。
先ほど開かれたボアオ・アジアフォーラムにおいて、李克強総理はアジアの利益共同体、運命共同体、責任共同体を構築するという重要な構想を提案した。出席した各国はこれを歓迎し、中国が責任ある大国としてアジアの共同発展を推進する揺るぎない公約を示したと判断した。