中日韓の協力の基礎は、二国間関係だ。正確な歴史観を持たず、歴史の事実を尊重・承認しなければ、今日の北東アジアの平和と発展のチャンスを把握できるだろうか?敏感な問題を適切に処理せず、実質的な措置により隣国との関係を改善しなければ、隣国の信頼を勝ち取り、未来を見据える北東アジアの協力を開始できるだろうか?
北東アジア名人会は2008年、3カ国の指導者による年次総会の開催を提唱し、3カ国政府に採用され、実施された。北東アジア名人会は今年も「共同提案」を発表し、中日韓自由貿易協定の早期締結、北東アジア諸国間の緊張関係の改善、利益を共有し責任を共に負担する北東アジア運命共同体の構築、3カ国の経済・金融・エネルギーなどの情報共有および利益共有の推進を呼びかけた。
青写真はすでに作成されている。3カ国に共通の目標、共に努力するという決意・意志・自信があれば、北東アジア協力の新しい境地に到達できるはずだ。(筆者:元国連副事務総長、元駐日中国大使)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月23日