ミクロ的な環境からみると、日本の大学教育が日増しに衰えていることも一つの要因である。1980年代から、日本製品の品質が一番よい、日本の会社管理レベルは一番高い、日本の大学で育った人材は世界で一番優れているという「日本盲信」の風潮がアジア全域ではやっていた。
20世紀に入ってから、ますます深刻になる日本の「少子化」問題により、日本の大学は入学のハードルを一再ならず引き下げてきた。「勉強よりアルバイトが優先」、「いい加減に卒業証書を取得して帰国すれば十分」と思う留学生も増えた。本当の知識を身につけていないため、就活時に八方ふさがりになったり、幸い大企業に入社しても成果を挙げることができないなどの状況に陥り、中国で流行っていた日本の大学教育の「神話」は破れた。
日本の北九州市立大学留学生交流センターの福岡栄美氏は次のように語った。7、8年前の中国人留学生というと、日本語を指導してもらうために放課後すぐにここに押しかけて、「目標」を問われると、「両国間の架け橋になりたい」と目をきらきらと輝かせながら話すイメージだったが、ここ数年の中国人留学生には明らかな変化があり、彼らにとって日本の社会や文化はそれほど魅力があるものではない。
国内の若者が減りつつ、中国人留学生も目をそらすことから、日本の大学は大きな危機にさらされており、日本のメディアでさえも焦るようになった。有名ビジネス誌「ダイヤモンドウェーク」の報道は、「日本の大学はすでに二流の学校に成り果て、外国の一流の人材を招くすべがない」と皮肉った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月15日