中日両国の軍機が24日、東中国海の上空で数十メートルまで接近した。自衛隊のOP-3C画像情報偵察機、YS-11EB電子偵察機は、中ロが事前に公表していた演習エリアの上空に進入するという挑発を行った。このエリアはまた、中国の東中国海の防空識別圏内に位置した。中国軍の軍機はスクランブル発進し、日本の軍機を駆逐した。中日は相手国を批判し、遺憾の意を表した。
日本側の「異常接近」という情報の公開者は、「挑発された」表情を作り、国際輿論をリードしようとした。しかし物の分かる人ならば、日本こそが真の挑発者であることを一目で判断できる。中ロ合同演習に参加する部隊の安全を守るため、中国が軍機を派遣し日本側の軍機を識別・駆逐したことは正しく、毅然たる度をわきまえた行いであった。
確かに、互いに軍事演習を監視することはよくあるが、日本の今回のタイミング、中ロ演習エリアへの進入は、対抗的な情報を伝えた。日本は中日の摩擦を、「突発的な事故」の臨界点まで押しやろうとしたのだ。24日の出来事が東中国海の常態になれば、中日関係の悪化は新たなレベルにエスカレートするばかりか、両国の激しい対立の幕を開けることになる。
安倍首相はスリルを楽しみ、中日の危機管理に穴を開けようとしている。これは中国が日本側の行為から受け取った情報だ。日本は無謀な行為に出る時に美辞麗句を並べ、国際社会に聞かせようとしている。日本と長く付き合いをしている中国は、その言葉を聞く一方で、その行いをより重視する必要がある。
中国の軍機が24日、日本の軍機を駆逐した行動は、日本の挑発に対する中国の真の態度を反映した。中国は日本の挑発を避けるのではなく、これに応じようとしている。日本人は挑発により起こりうる結果を検討する必要がある。