東中国海ではリスクが続出する可能性があるが、最終的には幸運な平和を維持する。しかし中日の軍機の突発的な衝突事件が発生し、新たな地政学的政治の動揺を引き起こすこともありうる。日本は政治的責任を負う必要があるが、中国もこれにより生じうるさまざまな不確定性を平然と受け入れるだろう。
自衛隊は東中国海で大規模な行動を起こす能力を持たない。中ロ合同演習を前にした自衛隊は、自制すべきだ。日本人がこの基本的な自明の理を失い、「正常な国」の心理により自国の軍艦・軍機を中ロ軍事演習に見せつける、もしくは火遊びをするならば、自国が新たな軍事衝突に通じる道を歩んでいることに遅かれ早かれ気づくだろう。
これまでの東中国海の摩擦と同じように、24日の情報は日本側からメディアに公開された。中国は再び、これに返答する位置に立たされた。これは中国と外国の輿論戦の常態である。中国は自国の情報開示体制を変え、日本および米国との摩擦の情報を先に開示する比率を高めるべきだ。回答者である中国がいかに声明文に工夫をこらしても、その輿論に対する効果は、日本より先にメディアに情報公開する効果を上回ることはない。
中日の東中国海における駆け引きの多くは輿論戦で、「戦」である以上、中国は大胆かつ柔軟に応じる必要がある。中国は、日本が先に情報を発表し、中国がそれに批判で応じるという手段によって、自国が損をしていることを深く理解する必要がある。
日本の政治の右傾化は世界公認のこととなっている。中国は日本のさまざまな動き、海と空の危険行為を世界にすべて見せつけるべきだ。世界はこれにより、日本が戦後の平和の道を放棄しているという認識を深めるはずだ。中日の輿論戦には戦略的意義があり、これは中日の東中国海の膠着で、天秤を片方に傾かせる重要な分銅になる可能性がある。
東中国海の上空情勢の一部は、中日のパイロットに握られている。日本の軍機の駆逐は、中国側の演習の重要内容になっており、さまざまな突発的事件に対しても事前に準備をし、対策を講じている。中日のパイロットが同じ上空にいても、中国人パイロットを後押しする国家・社会的資源の方が豊富だ。中国のパイロットは巧みな飛行技術を持つほか、中国のこれらの資源を操り、国家の意志を伝えるという戦略的な自覚を持つべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月27日