安倍氏の中国包囲網が不発、G7の思惑は?

安倍氏の中国包囲網が不発、G7の思惑は?。 G7首脳会議の前日、安倍晋三首相は西側の主要先進国に、中国を集団批判させると豪語した。しかし事は願いどおりにならなかった。首脳会議が6月4日に発表した声明は、東中国海と南中国海の情勢に注目すると表明するに留まった。ややおせっかいな印象はあるが、日本側に明らかに肩入れすることはなかった…

タグ: 安倍 中国包囲網 G7

発信時間: 2014-06-06 11:02:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

歴史の経験と国際的な道義も、日本を孤立化させている。

現在の国際秩序の主体の枠組みは、世界の反ファシズム戦争の勝利の成果だ。英・米・仏・露・中などの連合軍が反ファシズム統一戦線を結成し、数年間の奮戦を経たことで、人類社会を文明的な進歩の軌道に戻し、かつファシズムの残党を戦後の国際秩序の中に「封印」した。ゆえに戦後の国際秩序を維持することは、中露だけの責任ではなく、欧米などの西側諸国の共同の職責だ。欧米やロシアなどの国は古い恨みを忘れ、ノルマンディー上陸作戦70周年を共に祝った。これらの国が目先の利益にとらわれ、歴史の教訓と国際的な道義を忘れているのではないことが証明された。安倍首相は軍国主義の魂を呼び覚まし、日本を戦後の国際秩序を覆す者にしようとしている。この「負のエネルギー」は中国を損ねるだけでなく、既存の国際秩序を覆し、進歩した反ファシズムの価値観を瓦解させるだろう。西側諸国はこれをよく理解しており、日本のために危険な真似をすることはない。

広い視野から見ると、日本の中国対抗に前途はない。

数千年に渡り、中国は常にアジア太平洋の中心的な国であったが、近代の産業革命により「大分流」が生じたことで一時的に遅れを取り、先に工業化を実現した日本に追い越しのチャンスを与えた。しかし現在の中国は当時の「東亜病夫」ではなく、「目覚めた獅子」である。主が再びその座に戻る中、平和に安んじ、本分をわきまえることこそが、日本にとって賢明な戦略である。安倍首相が古い考えに固執して、中国徹底対抗を決意し、大東亜共栄圏という美しい夢を温めようとするならば、日本を永遠に後戻りできない道に乗せるだろう。失敗し、揉め事を起こし、さらに失敗し、揉め事を起こし、ついには徹底的な失敗に至る。これは安倍首相らが直面する最後の運命だ。(筆者:田文林 中国現代国際関係研究院副研究員)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年6月6日

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