全面的な競争関係にある日本の経済体制に対して、中国は交流を減らし、日本製品の購入を控えることで、国産製品にシェアを残すことができる。日本企業の進出を減らすことで、国内産業にさらなるスペースを提供し、税収・雇用を改善できる。国内に十分な資金が確保されているならば、これはなおさらだ。日本の対中投資の減少を、中国が懸念しすぎる必要はない。
文化面の状況は、経済面とまったく異なる。中日両国は大と小、大陸と島国であり、西洋の学習および産業化の時期にも違いがある。ゆえに両国の文化的特徴、民族的な性質には大きな違いが生じている。
例えば日本人は細かさをこだわるが、中国人はいい加減なことで知られる。日本人は気が小さいが、中国人はおおらかだ。日本人は戦術に長け、中国は戦略に長けている。日本人は団結しやすいが、中国人は仲間割ればかりをしている。日本人は勇を尊ぶが、中国人にはその気風がない。日本人は決まり事を重視するが、中国人は柔軟に対応する。日本人は危機感が強く、過敏なことがあるが、中国人は大雑把で気にしない。中日両国の民族的な文化・性格のコントラストは鮮明で、一長一短であるため相互補完が可能だ。両国の文化の交流を強化し、互いに学習すれば、大きな利益を得られるだろう。
中国と日本は経済面で距離を保ち、損失を減らすべきだ。文化面では交流を強化し、相互補完を実現するべきだ。(筆者:林治波 人民日報甘粛分社社長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月17日