現在の中国は新たな中国、国力が日増しに拡大する名実相伴う世界の大国であり、120年前の弱く貧しい清朝末期の中国ではない。中国人は中国共産党の指導の下、中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現するため奮闘している。中国は2010年に日本を抜き、世界2位の経済体になった。中国経済が発展を続けるほか、中国の国力を示す各種指標も大きく上昇した。中国の国力が発展を続ければ、日本軍国主義の「幽霊」の暗躍を抑制する最良の力になる。
世界の発展の大きな流れは、依然として平和と発展だ。平和を求め、発展に順応し、発展を促進することが、世界各国の正義を求める人々の共通の呼び声となっている。日本の右翼・保守勢力は侵略の歴史の「魂」を呼び戻し、侵略の戦犯の「汚名」を返上しようと躍起になっている。これは世界の発展の大きな流れに背くものだ。この歴史の流れに逆行する危険な勢力は、世界の平和を愛し発展を求める国と人々に受け入れられない。日本の右翼・保守勢力の行為は、一時的に一部の真相を知らない日本人を騙すことができるが、長い時間をかけずとも、右翼勢力の夢幻は永遠に夢幻であることが証明される。
世界は不義の戦争を反省し、侵略戦争を唾棄し、ナチズムもしくは軍国主義的思想の復活を警戒している。これは国際社会の共通認識になっている。侵略戦争を唱える、もしくはナチズムと軍国主義の「回帰」を求める思想と動向は、国際社会から批判される。ドイツは第二次世界大戦のナチズムの発祥地であったが、戦後は心から悔い改め、ナチズムを唱え歴史を修正する行為を法によって厳しく禁じた。ドイツでは、ナチズムの提唱、ヒトラーなどの戦犯の歴史修正や汚名返上などの思想・行為は、刑事責任を問われることになる。ナチズムはドイツで「復活」の空間を失っている。第二次世界大戦の侵略戦争を心から懺悔することが、ドイツの公民の義務となっている。ドイツでは歴史の真相を追究し、ナチズムの罪を徹底的に暴露することが、正常な社会の常識だ。仮にナチズムの暴行を隠し、美化しようとしならば、それは最大の罪になる。
ドイツは過去のナチズムの罪深い歴史と徹底的に一線を画した国であり、国際社会の侵略の歴史を反省するモデルである。同じく侵略戦争を発動した敗戦国である日本も、ドイツにならい罪深い侵略の過去と勇敢に別れを告げるべきだ。
日本国内でも、戦争を反省し、侵略の歴史の再演を阻止することが、多くの有識者の共通認識になっている。日本の右翼・保守勢力は歴史書き換えにより、すべての日本人の口を封じ、加工した歴史観により国民を洗脳しようとしている。しかし今は情報化の進んだ21世紀であり、20世紀前半の情報が規制されていた時代ではない。日本の右翼・保守勢力の手法は、「一葉目を蔽えば泰山を見ず」、「舟を刻みて魚を求める」、「木に登り魚を求める」ようなものだ。