インドのモディ首相は9月3日、訪日を終えた。モディ首相の訪日中、各メディアは日印が新たな戦略的同盟関係を構築し、中国の「拡張主義」をけん制したと誇張した。
これは安倍政権と安倍首相本人にとって必要なことだ。インドはフィリピンやベトナムよりも大きな影響力を持つため、インドを対中同盟に抱き込むことは戦略上の重要なステップだ。
しかしこれが実際に起きることはない。安倍首相の「拡張主義」への懸念に対して、モディ首相は口で支援を表明しただけだ。モディ首相とインドが戦略面で日本にどう協力できるかについては不明瞭だ。
モディ首相は印日関係の、安全・軍事協力への方針転換を拒んだが、これは重要な事だ。両国政府の首脳は、海軍合同演習を定例化することで合意したが、さらなる安全関係の開拓については「検討が必要」に格下げされた。
モディ首相が安倍首相を拒んだことには、歴史・政治・経済面の原因がある。インドは冷戦時代、同盟を組まないことを真っ先に宣言した大国であり、現在もそれに変わりはない。
インドが日本と手を組み、3000キロの国境線を接している中国に対抗することで、どのような犠牲が強いられるだろうか?一部メディアは、インドが関心を寄せているのは、インド洋のスムーズな通行だと指摘した。中東のエネルギーを輸送するためには、インド洋を通過する必要があるため、東アジア全体がこれに留意している。
中国がモディ首相にあたたかい友好の手を差し伸べなかったと判断すべきではない。モディ首相の就任後に初めて電話をかけたのは、中国の李克強総理だった。
インドは経済・技術の発展を必要としており、これを求めている。日本にとって、インドは重大プロジェクト、投資・貿易の得難い機会を意味しているのかもしれない。しかし日本はインドで中国に遅れている。現在の印中貿易額は、印日貿易額の約4倍に達している。
日本貿易振興機構のデータによると、日中貿易額(ドル換算)は2012年に3.3%減、2013年に6.5%減になっている。インドの2013年の対中直接投資額は91億ドルで、前年比32.5%減に落ち込んだ。インドは日本の経済発展の新たな原動力になるだろうか?インドが日本と共に、隣国にして重要な経済パートナーである中国に対抗することはあり得ず、どのような状況下でも建設的な意義を持たない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月4日