米兵が撮影した中国の対日作戦 米国立公文書館所蔵の写真展

米兵が撮影した中国の対日作戦 米国立公文書館所蔵の写真展。

タグ: 国家の記憶――米国国立公文書館(NARA)所蔵第二次世界大戦中米友好協力写真展

発信時間: 2014-09-06 10:14:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

見渡す限りの青空の下、中国の服装を身にまとい、肩にロープをまきつけた労働者が大きな石のローラーを両端から引っ張っている。空港の滑走路をつくる彼らの上空をまた一機、飛行機が飛んでいった。

米軍が1944年3月31日に撮影したこのモノクロ写真にはこう解説がしてある。近代機械と伝統労働力が強烈な対比をなし、労働者らが石のローラーを懸命に引っ張ってつくられる滑走路は、生身の身体で切り開く民族解放の道を表している。

これは米兵が第二次世界大戦中に撮影した中国の対日作戦の写真だ。「国家の記憶――米国国立公文書館(NARA)所蔵第二次世界大戦中米友好協力写真展」がこのほど、中国軍事博物館(北京市)で開幕、中米連合軍が中国、ミャンマー、インドの戦場で日本軍と戦った写真を中心に展示している。

これらの写真は第二次世界大戦中に米通信兵が撮影し、NARA所蔵のもの。また、桂林や重慶など中国各都市の写真もある。なかには中米の兵士が戦場で勇ましく攻める様子や、兵士の背中に何発もの銃弾が打ち込まれた凄惨なものもある。

ある負傷者収容所で、かの名将スティルウェル将軍が帽子を脱ぎ、中国の退役軍人に話しかけている写真がある。中国の軍人は手足を切断しているか、足に包帯を巻ぎびっこをひいており、みるからに痛々しい。

米国通信兵はこのほかにも、中国軍と人々が互いに協力し、友好交流する穏かな生活の情景も残している。ある写真は、ご飯の入った大きな桶を2本の棒でうまく担ぎ、空港で働く労働者のもとへ届ける3人の中国人の姿を写している。その解説には、日本軍の空軍基地を攻撃するため、全国30万人の労働者が空港整備に携わっているとある。

3人が雑誌を見ている写真の前で多くの来場者が足を止める。座っている年長者と2人の子どもは英字誌を興味津々でみているが、雑誌は逆さまだ。この写真は米赤十字写真コンテストで優勝した作品だ。この写真は笑いを誘うと同時に、当時の庶民が情勢に関心をもち、勝利の早期到来を待ち望んでいたことが感じられるとガイドは話す。

残虐な戦争が終わり、対日作戦勝利の知らせが届くと、路上は歓声で湧き上がった。そして日本侵略者が南京で降伏文書に署名した瞬間も、カメラにより記録された。

かつて中国遠征軍の兵士だった趙振英さん(98)はその日、車椅子姿で開幕式に出席した。1945年9月9日の南京での降伏式で警衛隊の隊長だった彼は、日本の侵略者が降伏する全過程を目にした。「それは、100年近く外からの侵略に抵抗してきた中華民族の初めての勝利だった。その重要な歴史的な瞬間を身をもって体験できたことが生涯の誇りだ」と趙さんは語る。

同じく車椅子姿のべルナルド・マーティンさん(93)は、当時戦場で中国兵と互いに相手の装備を点検し合う自らの写真を目にし、「信じられない。まるで昨日のことのようだ」と語り、「中国人の手助けがなければ、我々は勝てなかった」と繰り返した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月6日

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