安倍晋三首相は3日に内閣改造を実施し、18人の閣僚のうち12人が交代となった。この中には、小野寺五典前防衛相が含まれる。江渡聡徳新防衛相は、内閣改造後に何度か公の場に姿を現しているが、いずれも笑みを漏らさなかった。江渡氏の職務は労多くして功少なしで、笑みがないのは本人の心理を反映している。日本新聞網が伝えた。
江渡氏が初めて防衛相・安保担当相として公衆の面前に姿を現したのは、3日夜に首相官邸で開かれた記者会見の会場だ。江渡氏はその時、笑みを漏らさなかった。江渡氏は翌日の防衛省初出勤日で、自衛隊の儀仗隊を巡閲した時も笑みを見せなかった。日本メディアは、江渡氏が生まれつき無表情なのではと疑っている。
新たな防衛相の人選を巡り、政権与党の自民党内では駆け引きが展開された。自民党幹事長の石破茂氏と安倍首相との間には、安保を巡る理念の相違がある。安倍首相は石破氏の推薦を断り、自民党副総裁の高村正彦氏の推薦を受け入れ、衆議院安全保障委員会委員長の江渡氏を防衛相にした。
江渡氏は防衛相の経験がなく、温厚な性格で、国会では目立たない政治家だった。高村氏はなぜ、江渡氏を選んだのだろうか?