江渡氏は2006年の第一次安倍内閣の時代に、防衛副大臣に就任した。当時の防衛相は、高村氏だった。高村氏はこの1年間で、政権与党の安全保障問題の最高責任者、集団的自衛権問題の方針決定者だった。高村氏は今後1年間、集団的自衛権の順調な行使を保証するため、自分の言いなりになる心の通い合ったパートナーが必要だった。江渡氏は、絶好の人材だった。
江渡氏は安倍首相から防衛相就任の依頼を受け、心を動かされたが、同時に戸惑いを覚えたという。心を動かされたのは、副大臣から大臣に格上げされたからだ。戸惑いを覚えたのは、絶対に気を抜けず、労多くして功少なしになることが間違いないからだ。
江渡氏の前に並べられている厄介な問題には、米国との新ガイドライン「日米防衛協力のための指針」の修訂に関する協議、野党からの集団的自衛権に関する批判、普天間基地移設問題などが含まれる。
江渡氏は多くの困難な業務に直面しているが、この局面を乗り切ることができるだろうか?この仕事を任されれば、誰も笑顔を見せられないだろう。江渡氏を救う唯一の手段は安保ではなく経済に力を注ぐよう安倍首相を説得することだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月10日