安倍首相の外交活動、3本の矢はすべて不発

安倍首相の外交活動、3本の矢はすべて不発。

タグ: 安倍 国連総会 非常任理事国

発信時間: 2014-09-24 11:03:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

安倍晋三首相はこのほど、新たな外交日程をスタートさせ、国連総会の開かれるニューヨークに到着した。得意満面の安倍首相は、次の「一石三鳥」を目指している。(1)国連総会の場を借りて手前味噌を並べ、積極的平和主義をPRする。(2)各国首脳・高官と会談し、非常任理事国入りの計画を推進する。(3)米国で演説し、日米同盟の勢いをつける。

安倍首相の外交活動の「熱意」はよく知られており、2012年12月に就任してから頻繁に外遊している。ニューヨークに向かう前、安倍首相は南アジア歴訪を終え、就任から20ヶ月にして約50カ国の訪問を終えた。野田佳彦元首相と菅直人元首相が、計30ヶ月の任期内に訪問した国も、この数には遠く及ばない。

頻繁な活動の裏には、明確な目標がある。アベノミクスの3本の矢と同じように、安倍首相の外交も3本の矢を放とうとしている。

1本目の矢は、経済発展の促進だ。日本は国土面積が狭く、資源が乏しいため、輸入に強く依存している。資源外交が、自ずと安倍首相の外交の重点になっている。安倍首相は中南米諸国とのエネルギー協力を通じ、自国のエネルギー供給源の多様化に取り組み、エネルギー安全を保障しようとしている。安倍首相は中南米歴訪中、メキシコ、チリ、ブラジルと、エネルギーおよび鉱産物の協力に関する協定を締結した。

また安倍首相は経済協力を重視しており、東南アジア諸国で日本の高速鉄道技術と医療事業を積極的にPRし、オーストラリアやモンゴルなどとの経済協力関係の構築を促した。さまざまな形式の経済協力が、外交日程の主軸となった。

2本目の矢は、戦後秩序からの脱却だ。日本は経済大国になっているが、安倍首相はこれに満足せず、日本を軍事・政治大国にしようとしている。軍事力の発展のため、安倍首相はいわゆる「積極的平和主義」という理念を宣伝し、日本を世界平和の守護者にラッピングしようとしている。安倍首相はこれらの措置により、武器輸出三原則の緩和、集団的自衛権の行使容認、憲法解釈の見直しの理解と支持を得ようとしている。日本は「世界の支持」を獲得し、軍事力および対外軍事行動に対する戦後秩序の厳しい規制から脱却し、最終的に「軍事正常化」を実現しようとしている。

安倍首相は同時に、日本の国際的な地位と影響力を高めようと躍起になっている。国連は安倍首相が重視する、各国が集まる場だ。安倍首相は外遊の中で、来年の安保理非常任理事国選挙に向けて活動を進めている。国連の「改革」推進も、安倍首相の口癖だ。いわゆる改革とは、日本を常任理事国入りさせることだ。安倍首相の都合のいい計算によると、日本が国際事業で重要な地位を占める国になれば、戦後の日本に対するすべての制限も雲散霧消することになる。

 

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