今年の国慶節の連休中、日本を訪れる中国人観光客の数が激増した。日本側は増加する中国人観光客に対応するため、航空便を数本追加したほか、有名ショッピング街に中国語を話すガイドを配置した。また旅行日程や免税手続きなどの一部調整を行い、中国の消費者の需要に応じた。
中国人観光客は日本で高級品、電子機器、家電、化粧品を求めるほか、各地のお土産、グルメ、小売業、雑貨などにも意欲を示している。
あるガイドは、「トランクに詰められるだけ詰め込み、航空機の荷物の重量が超過するまで購入する。一部の観光客は、高額の超過料金を支払ってでも持ち帰ろうとする」と語った。銀座の店舗のガイドも記者に対して、「今年の『動く中国の財布』は去年の2倍の規模で、種切れになった」と述べた。
中国人観光客が増加を続ける主因は、日本の優れたサービス、安定的かつ安全な社会の雰囲気、清潔で衛生的な生活環境だ。また日本は中国から飛行機で近く、人民元に対して円が安くなっているため、中国人観光客の日本でのショッピングと旅行が経済的でお得になっている。
日本側の努力を見ると、日本政府は中国人観光客のビザ手続きの規制を緩和しており、観光客数の激増の大きな原因となっている。日本政府が制定した新たな免税制度は、日本国内の免税商品の範囲を拡大し(化粧品、食品、薬品、特産物などを追加)、免税となる買物額の下限を1万円から5000円に引き下げた。
アジアのその他の観光国と比べ、日本には国力、安全な旅行のムード、豊富な観光資源、中国に近い文化、旅行の割安感、高品質の商品、発達した関連産業といった長所がある。日本は観光市場が飽和化するまで、多くの観光客を引き付けることができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月9日