日本はこのほど種々様々な代表団を中国に派遣し、さらに中国民間機関の関係者を手厚くもてなしている。安倍首相夫妻は、中国の劇を観賞した。これらの外交活動の内容と形式は、安倍首相が中国に自ら友好的な姿勢を示していることを意味している。中国は日本の友好的な姿勢のすべてを歓迎する。しかし中国は対日政策の問題において、政策の極端化を避けなければならない。日本が対中関係の改善に取り組むのを歓迎しながらも、日本の今後の発展に一定の危険性があることを忘れてはならない。この危険性は、主に以下の四つの点に示されている。
(一)日本は第二次世界大戦の侵略・拡張の歴史をよく反省していない。一部とは呼べない多くの人が、日本が当時仕掛けた大東亜戦争は白人の植民地主義者の手からアジア人を解放したと考えており、日本は米国・中国・英国などの国から包囲され、ライフラインを絶たれたからやむなく仕掛けたとしている。この傾向を抑えなければ、日本の国力が高まり、外部からの抑止力が低下した場合、第二次世界大戦の勝利の成果に報復する可能性もある。
(二)日本人には強い組織力と集団主義の精神がある。日本の生存と発展が脅威にさらされた場合、この組織力と集団性は外に向けられた強い力になる。日本国内の勢力がこの力を利用し、自身の挑発と過失を外部からの脅威や攻撃とすり替えることで(第二次世界大戦中、日本のファシズム・軍国主義政府が日本国民を騙したように)、多くの日本人を欺き、騙し、軍国主義国のために戦死させるだろう。現在の日本にこのような意図はないと確信できるが、その意図は歴史の流れによって変化する。これは中国が、日本は危険だと感じる点だ。