(三)日本は生存と発展の資源が極めて乏しい国だ。日本の生存と発展は、主に世界の資源に依存している。これらの資源の供給に不均衡が生じ、既存の条件が打破され、日本の生存と発展が脅かされた場合、日本は通常とは異なる手段、さらには武力や戦争によって問題を解決し、自国の生存と発展を維持しようとするかもしれない。短期的・中期的に、日本がこの道を歩むことはない。しかしさらに長い歴史の流れから見ると、この可能性を完全には排除できない。
(四)日本は大量の兵器級核燃料を保有しており、自国の軍事力を強化し続けている。旧植民地主義の政策を続け中国の領土である釣魚島(日本名・尖閣諸島)を占拠し、中国をターゲットとしたさまざまな軍備と活動を進めている。現代的な軍事力において、防御と攻撃に本質的な差はない。日本が強い軍事力を手にし、平和憲法を形骸化し、憲法9条を完全に撤廃した場合、日本の東アジアに対する脅威は可能性どころか現実味を帯びてくる。
ゆえに、日本は絶対に平和主義国であり、いかなる危険もない国であると盲目的に論じるならば、これは歴史の視点を持たないばかりか、中国と世界に対する無責任な認識になる。同様に、日本が再び軍国主義の道を歩むかという議論にも、大きな意義はない。歴史の流れが、かつての道を重複し続ける可能性は低い。日本の中国や世界に対する危険性も、軍国主義の古い形式のみに限られる可能性は低く、現在では完全に認識できない新たな手段である可能性が高い。ゆえに対日関係を改善すると同時に、日本に危険な傾向が存在することを忘れてはならない。(筆者:周永生 外交学院国際関係研究所教授)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月10日