(五)日本には軍国主義に戻る軍事的条件がない。
軍国主義の台頭は、強い軍事力を持てること、これを持つことを条件としなければならない。しかし現代の国際軍事環境において、この基本的な条件はすでに失われている。
まず、在日米軍が日本を軍国主義の古い道に戻らせない。
米日両国はかつて太平洋戦争で激戦を展開した。米国は好戦的な日本の再来を絶対に望まない。米日安保条約と在日米軍は、日本が軍国主義に戻ることを防ぐ、重要な機能を持っている。日米安保条約は、そのために存在している。米国は数年前まで、日本を最大の仮想敵国としていたほどだ。
仮に日本に軍国主義復活の可能性と野望がないとしても、強い米軍が非常に重要な「二重三重の保険」であり続けることが分かる。米軍は軍事力により、日本が軍国主義を復活させるすべての可能性を絶っているからだ。
それから、中国はすでに世界の軍事大国になり、日本を軍国主義には戻らせない。
東アジアには今日、中日という2つの強国が同時に出現している。これは前代未聞のことだ。中国は世界2位の経済大国になったばかりか、世界の軍事強国になった。この新たな情勢の中、現在の日本では、中国大陸を征服するという夢を持つ人はいない。
終戦から現在に至るまで、人類全体と中日両国は、歴史的な大きな進歩を実現した。人類はすでに、平和的発展をテーマとする時代に入っている。日本に軍国主義の道を歩ませたすべての基本条件が失われていることから、日本が軍国主義の時代に逆戻りする可能性もゼロだ。我々は人類文明の進歩の成果に自信を持ち、中国文明の進歩の成果と力に対しても自信を持つべきだ。中日両国が歴史問題と釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題を適切に処理できれば、中日の平和・友好の未来は明るい。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月10日