日本は戦車の数を減らし、軽量の装甲車を増やすことで、潜在的な中国の脅威に対抗しようとしている。日本は、戦車の新概念を打ち出そうとしている。防衛省は、戦車の数を減らし、より軽量で機動性の高い装甲車に移る計画に成功したと発表した。ロシアの軍事情報サイトが伝えた。
中国は仮想敵国
自衛隊は機動戦闘車を、旧式の戦車の後継車にしている。日本の軍事機構の代表者である平田剛氏は、「現行の防衛計画によると、日本は2018年に99台の機動戦闘車を配備する。日本は300台以上の装甲車の配備を目指している」と語った。
防衛省は現在の戦車部隊の車両数を、740台から300台に削減する計画を立てている。90式戦車、74式戦車を中心とする戦車部隊は北海道や九州の島嶼に集中的に配備され、機動戦闘車はすべての島嶼への配備が可能だ。
日本が戦車部隊の再編を考えたのは偶然ではない。日本の冷戦時代の国防戦略は、ソ連の北方からの侵攻の可能性を考慮していた。現在は、作戦の理論に変化が生じている。中国は日本の主要な仮想敵国になり、日本と南部の諸島の領有権を争っている。
ロシア極東アカデミー日本研究院の関係者は、「日本は常に中国を主な軍事的脅威としている。これは日本の公式文書からも読み取れる」と指摘した。
日本は中国の急成長のみならず、軍事予算の増加とその不透明性、中国の海・空・宇宙に対する野心に注目している。日本は釣魚島(日本名・尖閣諸島)を自国領と考えており、中国が武力によってこれを奪取することを懸念している。中国は定期的に巡視船と軍機を釣魚島に派遣している。
上述した関係者は、「日本には同じような離島が多く、多くの移動部隊によって保護しなければならない。自衛隊は大陸もしくは北海道の軍事行動に用いる履帯式戦車を放棄した。輸送可能な機動戦闘車は、離島へのスピーディーな配備が可能で、起こりうる中国の侵攻に備えられる」と述べた。