装輪装甲車は間違った概念
日本の戦後の戦車は、本国で生産されたものだ。70年代には74式と61式が、その後はさらに90式が生産された。陸上自衛隊は2012年1月に最新鋭の第4世代戦車である10式戦車を配備したが、現在は66台と少数だ。
装輪装甲車は防衛省傘下の科学研究機関が設計し、三菱傘下の企業が製造した。2013年10月には最新のプロトタイプ機が展示され、量産化を実現する見通しだ。
一部の専門家は、装輪装甲車は任務に適していないと判断している。日本の軍事ジャーナリストの清谷信一氏は、「26トンは重すぎる。次期輸送機のC-2でも運べない」と分析した。
清谷氏はその他の弱点を列挙し、「機動戦闘車の空調システムに欠陥があり、乗員は暑さに耐えなければならない」と述べた。上述したロシアの関係者が指摘した通り、機動戦闘車の最大の弱点は車台にあり、爆発装置や対戦車ミサイルによって撃破されやすい。専門家は、対戦車ミサイルが深刻な脅威になると判断した。機動戦闘車は、単なる廉価版戦車であり、間違った概念だ。
日本の政治と軍事に詳しいロシアの専門家は、「日本は戦車の代わりに、出来る限り装輪装甲車を使おうとしているが、これは間違った観念だ」と述べた。
装輪装甲車は火砲を持つが、戦車ではない。装輪装甲車は戦車より安価だが、悪路を乗り越える能力や、最も重要な防御力が極端に低い。安全性を満たさない装輪装甲車の概念には問題がある。分かりやすく言えば、機関銃でも装輪装甲車を撃破できるほどだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月15日