安倍内閣は20日、「連続攻撃」に見舞われた。2名の「スター級女性閣僚」である小渕優子氏と松島みどり氏が、相次いで辞任したのだ。安倍首相はすぐに後任を内定したが、この情報は依然として注目を集めている。
「女性が活躍する社会」を提唱する安倍首相にとって、これはまさに青天の霹靂だ。内閣支持率は50%を切り、完了したばかりの内閣改造が形骸化している。しかしこれが致命的なダメージになることはない。安倍政権の真の試練となるのは、来年の統一地方選挙だ。
2名の女性閣僚が辞任、安倍首相も任命責任を認める
小渕優子経済産業大臣は10月20日、政治団体の収支の問題により引責辞任した。これに続き、松島みどり法務大臣も有権者にうちわを配っていたことが公職選挙法に違反すると指摘を受け、安倍首相に辞表を提出した。2012年12月の第二次安倍内閣の発足以来、閣僚の辞任はこれが初めてだ。メディアは2名同時の辞任を「極めて稀」と伝えている。
安倍首相はこれまで、女性が労働力に占める比率を拡大すると強調し、大胆にも多くの女性閣僚を登用し、政権運営中の「女性政策」を後世の遺産にしようとしていた。
安倍首相は20日午後に首相官邸で、2名の辞任についてメディアに謝意を表し、「任命責任は総理大臣である私にある。こうした事態になったことを国民の皆様に深くおわびする」と述べた。安倍首相は自民党参議院議員の宮沢洋一氏(64)と、衆議院議員の上川陽子氏を後任者として内定している。