南京大虐殺に関する漫画「南京 1937」のPRイベントが28日、ベオグラード国際ブックフェアで行われ、中国側とフランス側の編集者が創作目的や過程について語った。
同書は木刻画の形式で1937年に起きた南京大虐殺の生存者・夏淑琴さんの身に起こった出来事を再現し、生存者の視点から中国侵略日本軍の人類に反する罪を暴いた。
フランスの有名な脚本家のニック・ミランド氏が執筆し、中国の有名画家の周宗凱氏と周渭淙氏がイラストを担当した。これは漫画の形で南京大虐殺の史実を語る最初の本である。
同書の企画者・フランスFEI出版社の責任者の徐革非氏によると、メランド氏やフランス側の企画者のパトリク・マティ氏とともに、多くの博物館に足を運んだほか、夏淑琴さんにも何回も取材した。フランス人に執筆してもらったのも、この歴史を客観的に再現するためだという。
マティ氏は、「この本には、政治やナショナリズムの色合いが一切なく、後の世の戒めとなるため、証人の目に映る歴史の記録に尽力した」と語り、周宗凱氏は、「命に対する尊重は平和の始まりであり、戦争で世界と向かい合えば、想像を絶する罪が起こる」と語っている。
この本のフランス語版「南京」は2011年11月にフランス、ベルギー、ルクセンブルク、スイスで同時に発売され、中国語版は2014年7月に四川少年児童出版社により出版された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月29日